聖心女子学院|デジタルパンフレット
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校章のまわりを縁どっているのは百合の花で、清らかさを象徴しています。どのような状況にあっても、神から与えられた、神に属する清純さを保ちつつ、さらに成長していきます。百合の花の上には聖体が形どられ、神の愛に養われて成長し、互いに結ばれて共同体を作っていくことを意味しています。24校長 Sr. 大山 江理子教育理念聖心女子学院は、一人ひとりが神の愛を受けたかけがえのない存在であることを知り、世界の一員としての連帯感と使命感を持って、より良い社会を築くことに貢献する賢明な女性の育成をめざします。「私」から「私たち」へ毎日の豊かな学びと育ちが視野を世界に広げます。 2023年、聖心は創立115周年を迎えます。1908年にオーストラリアから来日して以来、変遷を経ながら、多くの女子を育ててきました。21世紀の聖心女子学院は世界に向けて視野を広げながら、これからに向かって新たな歩みを進めます。 4月から、5年生を1学級30名の4クラス体制とし、ファーストステージに続いてセカンドステージでも少人数学級を実施します。新クラスの名前は、児童・生徒と共に考えました。子どもたちと共に学院の新たな時代を開きます。 子どもたちの未来は希望に満ちてほしいもの。それなのに、コロナ禍に世界情勢はさらに厳しい様相を表しています。でも、だからこそ、子どもたちと共に聖心では希望を紡ぎます。毎朝、初等科の子どもたちは元気に登校し、楽しく学校生活を始めます。校門をくぐると迎えてくれる緑の木々、友だちと先生との温かで賑やかな関わり、真剣な学習、日々の充実が子どもたちの力を伸ばします。そして、同じキャンパスで学ぶ上級生たちと一緒に、世界に向けて視野を広げます。ジェンダーやSDGsにも意識をもって、未来を見つめます。 聖心は世界32カ国に広がる聖心姉妹校ネットワークの一員です。オンラインで、コロナ後に再開されつつある実際の交流で、世界の平和な未来に向けて共に活動します。昨年は特に、ウクライナからの難民を支援しているポーランドの聖心に向けて、私たちも日本からできる協力を考え、活動しました。このようにして聖心の児童・生徒は、日本の「私」から世界の「私たち」へと視野を広げていきます。 初等科から始まる12年間の学校生活は、4・4・4制による女子の発達段階に適したカリキュラムに沿って実り豊かに進みます。魂を育て、知性を磨き、実行力を養う、聖心の教育方針は、児童・生徒一人ひとりをトータルに、変動の中でもしなやかで、そして芯の通った女性へと育みます。

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