女子美術大学付属高等学校・中学校|デジタルパンフレット
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数学はいつも真理を語ります。身の回りをよく観察してみてください。気になること、困ったこと、不思議なことはありませんか。「なぜ」「どうすればいいの」という問題に、数学は解決の筋道を教えてくれます。中学校の授業では、算数で学んだことをより発展させて、物事を自由な発想でよく考え、それらを表現し伝え合うことを大切にしています。数学の世界はとても美しく、感動的な体験が待っています。一緒に探検して、考える楽しさを積み重ねましょう。みなさんは美しい文字で心のこもったお手紙をもらったときの、なんともいえない温かい気持ちを経験したことがありますか?私たちが毎日使う文字も、書き方によって内容以上の感動や喜びを相手に与えることができます。心のこもった美しい文字はアートです。芸術に重点を置く女子美で「書」の奥深さに触れ、書くことの楽しさを味わってほしいと思います。「とめ、はね、はらい」の基礎から始めて、正しく美しいだけでなく、心をこめて文字を書くことを一緒に学びましょう。世界中の人々といろいろなお話ができたら楽しいと思いませんか?英語で美術について語り合うことができたらと思うとわくわくしませんか?英語科では自分の作品を英語で説明できることを目標とし、英語を通して美術を知る機会を設けています。英語は一朝一夕には身につきませんが、繰り返し使うことで、自分の言語にしてほしいと思っています。美術が大好きな仲間と一緒に、楽しく英語を勉強してみませんか?体育の授業では、球技・陸上・体操・ダンスの種目に取り組みます。練習を繰り返して完成に近づけること、楽しく体を動かすことを目標にしています。スポーツを通して、『あきらめないこと』『全力を尽くすこと』など、心と態度を育てます。保健の授業では、変化・成長する体と心に関心を持ち、自分自身を理解し、栄養と休養と運動のバランスを考えながら、自分の生活が管理できる力を育てます。『自分らしさ』を発見できるようにさまざまな刺激を受け、自分自身を磨いていきましょう。広い世界に目を向けて、人々の文化や暮らしに関心を寄せてみましょう。いま私たちは世界中の人々と出会い、つながることができる幸せな時代を生きています。でもその一方で、地球規模でのさまざまな問題も起こっています。それらに対処するために必要なのは、人間に対する愛と理解、そして知性でしょう。女子美生は日々美術と向き合う中で、文化を愛し、人間を尊重する心を身につけています。社会科ではそれに加えて、正しい知識を身につけ、あふれる情報の中から正しいものを選ぶ力、自ら探究し、自分の考えを持ち、発表、発信する力を身につけていきます。私たちの生活に関わるさまざまな物事に関心を持ち、知識を深め、技術を習得することにより、生活は一層豊かになります。衣・食・住・保育の分野にも興味を示し、それぞれが創意工夫をすることによって周囲を楽しませ、和ませる作品の数々に、いっぱいの夢が表現されています。こうした温かくやさしい作品に出会うことのできる喜びを日々みなさんと共感し、心に潤いを持ち続けていきたいと願っています。自ら進んで行動を起こしていきましょう。私たちの身のまわりには、美しいものがたくさんあります。それは、宇宙が誕生してから長い年月をかけて、自然によって創られたものです。この宇宙は人間には創り出すことのできない、たくさんのものであふれています。理科を学び、理科の視点で見てみると、あたりまえに思っていた身のまわりに今までとは違った発見があるでしょう。それは、美術の作品を創るのに役立つ発見でもあります。一緒に女子美で、この自然の創り出す美しさとその意味を学びましょう。美術を通して自分と向き合う—その積み重ねが、自他の違いを受け止め、他者を尊重し、互いに支え合う心の成長につながります。一人ひとりが心豊かに生きるために、女子美らしい手作りの授業を通して本質を見極める感性を育みます。共に過ごす時間の中で、表現する喜びを体感し、将来への可能性の広がりを実感していく。創立時から受け継がれてきた女子美生の快闊でおおらかな気風こそが、今そして未来を自分らしく生きるための大きな原動力になると期待しています。■ 数学科■ 書道科■ 英語科■ 保健体育科■ 社会科■ 家庭科■ 理科■ 道徳山田 大祐 戸澤 摂子 中川 彩絵子 伊藤 正規 岡田 洋介 中村 晃子青山 晶 大内 優子16

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