玉川学園中学部・高等部|デジタルパンフレット
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9この「夢」の文字は、“夕”の部分が一画多くなっています。創立者小原國芳は、一画多い「夢」の文字に「他の人より一つでも多くの夢を持ってほしい」という願いを込めており、生涯最も多く書いた書の一つが、この一画多い「夢」の文字でした。創立者 小原 國芳1887年、鹿児島県に生まれる。電信技手をした後、鹿児島師範学校、広島高等師範学校を卒業、1913年、香川師範学校教諭。京都帝国大学に進み、哲学科を1918年に卒業。広島高等師範学校教諭となる。翌年、澤柳政太郎校長の招きで成城小学校主事、1926年、七年制成城高等学校校長となる。1929年、かねてより提唱してきた全人教育の理念に基づき玉川学園を創立。1977年12月13日、“最後の私塾創立者”として召天。創立者小原國芳は「全人教育」を教育理念とし、人間形成には「真・善・美・聖・健・富」の6つの価値を調和的に創造することが大切であると考えました。学問、道徳、芸術、宗教、健康、生活の6方面の人間文化を豊かに形成することを教育の根幹に据えたのです。日常の教育活動においては、「豊かな心」「高い学力」「逞しい体」「強い意志」を目指すべき生徒像として表しています。さらに、この理想を実現するために12の教育信条を掲げました。「全人教育」は、1921(大正10)年に創立者小原國芳が初めて提唱した教育理念です。提唱から100年。小原は、「教育の内容には人間文化の全部を盛らねばなりませぬ。故に、教育は絶対に全人教育でなければなりませぬ。全人教育とは完全人格即ち調和ある人格の意味です」と語りました。偏重した教育を正道に戻し、真実の人間性を伸ばそうと考えたのです。「全人教育」という言葉は現在では一般名詞として広く使用され、多くの学校が理念として取り入れています。12の教育信条 ▶調和のとれた人を育てる「全人教育」大きな夢の実現へ 歩み続ける人を育てる全人教育を提唱した玉川学園

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