明治学院高等学校|デジタルパンフレット
9/32

School Guide 202408JAPANESEENGLISHINFORMATICSPHYSICAL EDUCATIONSCIENCEMATHEMATICSSOCIAL STUDIESARTSHOME ECONOMICSTeacher’s Message豊かなことばは、思考を深め、他者に共感し、自己を表現する源であるヒトはことばによってものごとを認識します。身につけていることばが貧しいということは、表現力のみならず、思考や感情が貧しいということにほかなりません。社会のIT化が刹那的なことばの氾濫を助長する現代、思考を深め、感性を豊かにするために、国語力の習熟は不可欠です。本校では1年次に現代文、古典それぞれの分野の基礎を学びます。2年次に「文学国語」、3年次に「論理国語」を文系・理系問わずそれぞれ必修とし、さまざまな文章に触れる中で思考力や読解力の養成を目指します。また、文系の生徒は2・3年次に「古典講読」や「古典探究」などの選択科目を履修することによって、古典文学の世界をより深く味わうことができます。英語を通して世界観を広げ、異文化理解を深める英語のテキストには世界を感じさせるテーマや表現があふれています。英語を学ぶことによって、日本語や日本的なものの考え方との相違に気づき、異文化に対する理解を深めることができます。3年間の授業ではReading, Listening, Speaking, Writingを含めた活動をバランスよく行い、受験にも、社会に出た時にも通用する英語力の育成に取り組んでいます。変化に対応し、未来を自ら楽しもうとする力の育成情報社会はものすごいスピードで環境が変化をしています。昨日のあたりまえが、違う技術に取って代わられることもありますし、毎日触っているにもかかわらずどのような仕組みで成り立っているのか全くわからないといったこともあります。情報社会において、まずは関心を持ち自主的に学ぼうとする姿勢が大切ではないでしょうか。授業はできるだけ最新の話題にも触れてゆけるよう工夫して行いたいと思います。自然界を知り、真理を見抜く目を育てる理科は、私たちをとりまく自然界について調べ、そこに隠れている法則や自然界の様子を学ぶものです。理科の学習を通して身につく正しい科学知識は、科学を装うウソや迷信から自分を守ります。また、科学は人々を幸せにするために用いられるべきで、科学によって不幸が生み出されてはなりません。その点からも、現在の科学のあり方について、理科の学習を通して一人ひとりでじっくり考えてみてください。科学は豊かになるために役立ちますが、科学だけでは人間の全ての問題を解決することはできません。科学の限界、科学で扱えることと扱えないことを知ることはとても大切なことです。科学の手法を学ぶことにより、科学の限界も学んでほしいと願っています。学力に応じた習熟度別授業2年次より習熟度別授業を行っています。基礎・基本を大切にしながら、理解力に応じて高度な内容を扱います。つまずきやすい単元には時間をかけ、学力の定着を図ります。さまざまな進路希望に応えるカリキュラム2年次に数学Bを必修にしており、理系志望はもちろんのこと、文系の数学受験や経済学科・経営学科の大学進学を希望している生徒にも対応できるカリキュラムを組んでいます。学力と共に健康と体力の向上を図ろう生涯スポーツという観点から、体力・技術の向上のみならず、幅広くスポーツに親しみ、生き生きと安全で豊かな生活を営む力を養います。また、さまざまなスポーツのルールやマナーを通して、生活の一部として活用できる術を育むことに重点を置いた授業を行っています。高校3年間で知識をよりよく、効果的に得るためには健やかな身体を持つことは必要不可欠です。授業は、球技・武道・ダンス・器械運動・水泳などが年間を通して行われ、さまざまなテーマに沿って深めていきます。中でも3年間必修である水泳は、基本泳法に始まり、競泳、距離泳というように課題を設定し、自己の体力にあった授業を展開してゆきます。人権と平和を尊重する「国際人」となるように地歴公民科では、人権に対する意識を高め、平和な世界を作り出していくことができる広い視野を持った人間を育てることを大切にしています。「地理総合」では、人間と環境との関係性を学び、持続可能な社会を実現するための道筋を考え、国際社会において他者と環境とともに生きることができる資質を養います。「歴史総合」の授業では、近現代の日本と世界の関わりを理解し、現代社会が抱える諸課題の歴史的背景を主体的に考察して、その解決方法を模索します。「公共」では、自己と社会との関わりを自覚し、問題意識をもって世の中に目を向けて、主権者として自信をもって一票を投じることができる人格を目指すようカリキュラムを組んでいます。芸術を通して自己表現の方法を学ぶ1年次には授業設定がありません。2年次と3年次に音楽・美術・書道の中から1つを選択して学びます。また、3年次には「特別講座」も用意されており、より専門性の高い授業を受けることもできます。“かけがえのない生命を喜んで生きてゆく” そのための知識や技術を共に学びましょう本校の家庭科では、自分で考え、他の考えを知り、学んだことを実生活にすすんで活かすことを目指しています。あふれる情報の中から、よりよい選択を「自分の考えで」できるよう知識を深めてゆきます。調理や被服の実習では、物を作る楽しさや達成感を味わいます。自分の生活を「自分のもの」としてデザインすることの大切さとおもしろさを共に学んでゆきましょう。学んだ知識を生活に活かし、「確かな目」を養うことが、大きな目標です。教務主任・司書教諭岡村 淑美国語科 英語科 情報科 理科数学科 保健体育科 地歴公民科 芸術科 家庭科幅広い教養を身につけながら希望する進路へバランスのとれた人に育ってほしい。こうした願いが本校の新教育課程であるカリキュラムに反映されています。たとえば、本校では文系と理系によるコース分けをしていません。また、主要5教科も実技4教科もすべて重要視して、生きる力や考える力を身につけられるようにしています。本校には系列校の利点を活かして明治学院大学に進む生徒から、一般選抜で国公私立大学に進学する生徒までがいます。入学時に語学に関心のあった生徒が、本校で学ぶうちに自然科学への興味が芽生えてくるケースもあります。今回のカリキュラムからは、数学Bを必修に、また数学Ⅲと数学Cも履修できる選択群を設定しました。文理にとらわれることなく、日々の学びの中で、自分にあった進路を切り開いていってほしいという願いを込めたカリキュラムです。

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る