桜蔭中学校高等学校|デジタルパンフレット
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 本校は大正13(1924)年4月、関東大震災から1年を経ずに誕生いたしました。現校地には東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大学)の同窓会である桜蔭会の寄宿舎が建っておりましたが、大震災によって焼け野原となりました。かねてから女学校設立を熱望していた桜蔭会では、「今こそ理想の女子教育を実現し、社会に恩返しをしよう」と会員に寄付を呼びかけ、本校が設立されました。令和5年4月23日で創立99周年を迎えます。創立100周年記念事業として、保護者・卒業生のご協力を仰ぎ、東館の建て替え工事を進めております。令和5年冬に完成予定の新東館では、普通教室・プール・体育館が使いやすく生まれ変わります。また、理科フロアも増え、西館と東館とを繋ぐ上空の渡り廊下もできます。  桜蔭では創立以来、「礼と学び」の心を大切にし、自立した女性の育成を目指してまいりました。創立以来続く礼法の授業で学ぶのは、相手を知り尊重することを忘れず、たとえ異なる価値観をもつ人とも協働してゆこうとする心です。また、日々の学びからは、真理の前に謙虚であること、学ぶことで自らを高めてゆこうとする志を体得してゆきます。中高6年間で、どのような時代にあっても変わらない、大切な生き方の基本を身につけてほしいと願っております。 日々の学習では読書や友人との議論、実験など、自ら学習を深めてゆく体験を大切にし、学んだ事柄や考察したことを、文章やレポートにまとめてゆきます。生徒達は、日々の幅広い学習を通して学ぶことの意味と喜びを知ります。また、学校行事や学年行事、クラブ、委員会活動では、異なる意見をまとめ、友人と協力してゆくなかで、バランスのとれた社会性を身に付けてゆきます。様々な分野の方をお招きしての講演会や卒業生の力を借りたキャリア教育、更に大学や企業との連携など、広く学び、経験を広げる機会を活用して、どの生徒も大きく成長いたします。コロナ禍にあっても、生徒たちは限られた条件の下で工夫を凝らし、できる限り最大のことを実現しようと努力を重ねてまいりました。 様々な学びを通して、生徒達が自己を確立し、多くの人々と協力して社会を支えてゆける豊かな知性と心をもった人に成長することを心より願っております。

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