14 回生1962 年卒株式会社 学士会館精養軒元代表取締役社長60 回生2008 年卒フリーアナウンサー29 回生1977 年卒早稲田大学教授 博士(教育学)23 回生1971 年卒シンガー・ソングライターKOKUGAKUIN HIGH SCHOOL|GUIDE BOOK 202627M E S S A G E S F R O M G R A D U A T E S私が在学していた頃はまだ古い校舎で、現在のように立派な設備も整っていたわけではありませんが、毎日学校に通うことが本当に楽しみだったものです。良き師、良き友に恵まれ、幸せな高校時代を過ごすことができました。3 年間で得た多くの出会いは、卒業後何十年を経た今でも、私の大切な支えとなっています。仲間と夢中になって学校生活を楽しむ國學院高校の伝統は、今日までしっかりと受け継がれているのではないでしょうか。在校生諸君の活躍をみるにつけ、私はそのことをいつも嬉しく、誇らしく感じています。皆さんも國學院高校で、一生涯つき合える仲間と出会ってください。私はフリーアナウンサーとしてやりがいを感じる日々を送ることができています。どのお仕事でもプレッシャーや緊張に包まれますが、その一つひとつに向き合っていくための「 気持ちの強さ 」を養えたのは、國學院高校での 3 年間があったからだと思います。真面目な校風の環境の中で、毎日、みっちりと励んだ勉学と部活動によって、精神的な基盤が培われました。やりきったことがあると思えることが自分を認める自信につながり、何をするにも後ろを振り返らず、前を向いて進んでいけるのです。そんな素晴らしい経験をさせてくれた学び舎に私はとても感謝しています。陸上競技部に所属し、放課後は外苑、赤坂離宮外周、代々木公園等を仲間と走り回っていました。インターハイや関東地区高校駅伝への出場を目指し、夏春休みは久我山高校と合同で練習や合宿も行いました。目標はあと一歩、到達できませんでしたが、3 年生の秋まで全力でやり尽くしました。「 根拠なき自信。それを埋め合わせる努力 」。高校時代に高い目標を掲げて全力で努力した経験からは、その後の人生を切り拓いていく上で大きな力を得ました。学術研究での発見への道も、高い目標を自ら掲げて全力で努力することによって拓かれます。努力は報われないかもしれません。しかし努力しなければ道は拓かれません。高校時代に目標を掲げて全力で努力することで、その後、自らの人生の道を誠実に拓いていくために必要とされる力が涵養されるのです。未だに高校時代の仲間と集まっては酒を飲んでいる、と言ったってそうは驚くまいが、皆で集まるとき当時の担任だった先生がお元気だった頃はいつも一緒だったと言ったら、少しは驚くか。我々は、そういった友人間の信頼というものを築くための努力を怠らなかった。そう。努力を惜しまなかった、という自負心がある。それは決して「譲る」ことや「協調」だけではなく、最も大切な「 共に楽しむ 」というキーワードを、常に欠かさなかったからだ。「 個人を尊重する 」という表現は、その前に必ず「 お互いに 」をつけなくてはならない。卒業して半世紀を経て尚一緒に居られるというのは幸福なことだと、その出会いに感謝している。Graduate File 01石井 啓二 さん毎日が楽しみだった“ 幸せな日々”Graduate File 05新井 恵理那 さん勉学と部活動で培われた精神的な基盤Graduate File 02藤井 千春 さん全力で努力した経験は人生を拓く力となるGraduate File 06さだ まさし さん大きく成長できた3年間卒業生からのメッセージ
元のページ ../index.html#28