40 回生1988 年卒将棋棋士(九段)46 回生1994 年卒縄跳び師56 回生2004 年卒SEKAI NO OWARIKOKUGAKUIN HIGH SCHOOL|GUIDE BOOK 202628提供:日本将棋連盟私は國學院高校に在学中、2 年生の終わりに将棋の棋士になりました。6 歳で将棋を覚え、中学生の時に棋士を志し、早くから人生の目標を見つけていたことになります。一方で、色々なことを学び、様々な人との出会い、多くの友を作る。高校を卒業して 30 年以上が経ちましたが、学校での生活、友達との会話、文化祭や体育祭、修学旅行等様々な思い出が今でも蘇ります。視野を広げるという意味でも大きな 3 年間でした。これから高校生活において様々な出来事があると思いますが、皆さんには無限の可能性があります。無駄とも思える部分も不思議と後々役に立つことも出てきます。楽しい時、苦しい時もありますが、良き人生の助走の部分として、充実した時間を過ごしてもらえればと思います。夢が叶うことはすごく素敵なことです。「Cirque du Soleil( シルク・ドゥ・ソレイユ )」というカナダのエンターテインメント集団にアーティストとして所属し、「 QUIDAM( キダム )」というショーで、縄跳びの演目に 13 年間出演していました。世界中を旅して、国籍も人種も違う仲間と仕事をしたことは、貴重な経験です。その基礎には、器械体操がしたい、という思いで入学し、部活動に明け暮れる日々の中でも勉学とのバランスをうまく両立させ、今でも続く仲間や先生方との大切な出会いがあった高校時代があります。これがしたいという夢や想いを育み、それを実現させるためにはどうしたらいいのか、自分との対話を繰り返してください。それが未来へとつながっていきます。高校生活から得たたくさんのことの中で、一番大きかったのは「 自分の未知の部分を知ることができた 」ことだと思います。3年間バレーボール部に所属し、チームの仲間たちと試行錯誤しながら同じ目標に向かうその過程で、「 自分は何が得意で何が苦手なのか?」「 集団の中でどんな役割を担えば貢献できるのか?」等についてひたすらに考え、悩み、実行し、失敗したら対策を練って。そんな日々から浮き彫りになる新たな自分を知れたことが、今の SEKAI NO OWARI というチームでの活動に確実に生かされていると感じます。國學院高校は僕がそんな貴重な経験を存分に味わうための受け皿になってくれました。これから高校生になる皆さんも素敵なチームを組める仲間がきっと見つかるはずです。Graduate File 03佐藤 康光 さん良き人生の助走としてGraduate File 07田口 師永 さん一生の宝物Graduate File 04Nakajin さん自分の未知の部分を知る卒 業 生 の 皆 さ ん 、國 學 院 高 校 で はど ん な 学 校 生 活 を 送 りまし た か ?
元のページ ../index.html#29