東京農業大学第一高等学校・中等部|デジタルパンフレット
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中学から大学まで野球部に所属していました。中高時代の思い出は野球部での練習の日々が何よりも強く残っています。顧問の先生から教わった「感謝」の大事さが自分を成長させてくれました。当時は部活中心の生活だったのですが、大学入試に向け目標やスケジュールを立て、それらを計画的に実行することで東大合格の基盤を作りました。野球部の自分が東大に合格することがこれから野球部に入部する生徒に対するポジティブなメッセージになると思ったのと、お世話になった関係者の方に野球以外でもよい報告がしたいという気持ちが原動力となりました。何事にも好奇心を持ち、前向きに向き合えば、世の中は魅力に満ち溢れています。後輩になる皆さんも、自分が魅力的だと思えるもの、熱意を注ぎこめるもの、それのためにがんばれるものを見つけてください。建設現場でのお金や職員の管理、書類作成、他社との折衝など、現場事務の業務を担当しています。大きな工事を請け負う会社だからこそ、日々の報告・連絡・相談の大切さを感じています。最近は、自分の一工夫で業務がうまく進んだときの小さな達成感の積み重ねで成長できていると実感できるようになりました。中高時代、印象に残っている行事の一つに、中1で体験した稲作があります。1年間で田植えから稲刈りまで体験したことを通して、毎日当たり前に食べているお米も、作り手・運び手・買い手のつながり、つまり「おかげ様」で生活が成り立っているということを学び、そのありがたさを感じました。仕事や日常でもそれを感じられる温かい人でありたいというのが自分の信条です。そういった学校行事で培われた人としての豊かさと、6年間の野球部での活動や勉学で学んだ努力の大切さが、人生の大きな糧となっています。茶道部に6年間、高校からは兼部で美術部にも所属し、部長を務めました。美術部顧問の先生に憧れ、東京学芸大学に入学し美術の先生を目指しましたが、在学中から仕事をいただいたことから、イラストレーターの道に進みました。そんな私のキャリアの基礎を作ったのは、中高時代の6年間でした。桜花祭での木版画共同製作や、桜花祭のポスターに選ばれたことなど、当時心が大きく揺れた出来事を思い出すと、いつも学校の風景が浮かびます。在学中「何で勉強しなくちゃいけないと思う?」と先生から聞かれたことがあります。そのときは深く考えず答えてしまいましたが、卒業して様々な経験を経た上で改めて自分に問うと、あのとき先生が投げかけてくれていた言葉の意味がやっとわかったような気がします。中1からの友人は多彩な顔ぶれが多く、そうした出会いも私にとっての宝物です。My Dream「宗教学」の中でも、中国最古の王朝とされる殷王朝時代の信仰や儀礼について研究しています。将来も研究生活を続けることが目標ですが、就職する場合には、自己表現や社会へ発信できる仕事をしたいと考えています。My Dream建設現場で仕事を的確にこなし「君がいなければ現場はうまく回らない」と認められるように、頭だけでなく手も足もフル回転させて貢献したいと思います。プライベートでは、フルマラソンを走れるようになりたいですね。My Dream毎日、絵を描くことができる生活に幸せを感じています。また、作品と名前が表に出るイラストレーターという仕事に責任を感じ、やりがいを持っています。児童書や教科書の仕事などを通して教育にも関わり続けられたらうれしいです。26東京大学大学院/人文社会系研究科基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野田宮克真さん(2014年3月卒業)株式会社大林組 北陸支店 北陸事務センター工事事務所木村衛さん(2015年3月卒業)一橋大学/社会学部社会学科卒イラストレーターめばちさん(2012年3月卒業)東京学芸大学/教育学部中等教育教員養成課程日本画研究室卒好奇心と前向きな姿勢で世界は魅力的になる「おかげ様」のありがたさを感じる人でありたい中高の先生、友人は一生の宝物です

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