東京女学館中学校・高等学校|デジタルパンフレット
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SCHOOL GUIDE 2024SCHOOL GUIDE 2024464646本校は、国を開き近代化の礎となる女子の育成を志し1888年に創立されて以来、135年の間、日本の伝統文化を尊びながら世界に目を向けて、国際性を備え教養豊かで気品ある女性の育成に力を注いで参りました。どの時代においても、より善い社会と文化を創る基盤は、それを担う「人」にあり、人を養い育む基本は、家庭とここに学校教育が加わり様々な学びと経験を得ることで、他者を思う心、社会を視る目、自ら判断し行動する力が養われていくことと思います。東京女学館での6年間は、人としての核ともなるものを形成し、心身共の成長が図られる大きな意義を持つ時期となるものです。教育目標の『高い品性を備え、人と社会に貢献する女性の育成』を基に、真剣に学び、考え、自ら行動する生活を地道に続けていくことが生徒の人生を支え拓く「生きる力」となるよう、私たち教職員は力を尽くします。東京女学館で過ごす貴重な学校生活の中で、「自分がダイヤモンドの原石」であることを発見し、自らを磨いていってほしいと願っております。人や社会との繋がりに重きを置き、力を注いできた「インクルーシブリーダーシップ」すなわち、「一人のリーダーが牽引するのではなく、各々が主体的に課題を共有し、協働しながら課題解決に向けて集団全体を高めていく力」を促す教育を推進することで、生徒一人ひとりが内に秘めた多様な力とチャレンジする精神を大切にし、育んでまいります。これからの社会や世界では、地域や国を超えて、多様な人々と交流し互いを認め合い共に課題を解決する力が求められています。目標に向かって、誠実な心で、毎日の基本的な行いを一つ一つ積み上げていくことにより培われる人となりが、東京女学館のアイデンティティとして受け継がれ、「しなやかに生きる力」となると考えています。そして、生徒が卒業後も自ら壁を乗り越えていく女性に成長することを、私たちは全力で応援します。校長メッセージ 渡部 さなえしなやかに生きる力東京女学館は、2023年に広尾移転100周年、創立135周年を迎えます。歴史的な節目の年に、伝統と歴史を振り返り、現在、未来と、教育の不易流行を見つめます。1923年9月、大震災により虎ノ門の校舎は倒壊しました。羽澤(現在の広尾)への移転が決まり、準備も進んでいたさなかでの惨事でした。しかし、2か月後の11月には広尾に仮校舎を建て授業を再開しました。震災後の経済不如意の中、渋沢栄一第5代館長の果たした功績は甚大で、校舎建設、小学科の開設、白いセーラー服の制定など、現在の基礎が築かれました。1933年には借用地であった土地が宮内庁より払い下げられ、開校後45年目にして自前の校地となりました。戦後、沢田源一第8代館長のもとでは、高度経済成長期と相まって規模拡張が進みました。1998年には渋沢雅英第12代館長のもと校舎新築とともに、「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性の育成」を教育目標と定め、インクルーシブリーダーシップを育成する展開となりました。近郊は、明治期から外国人が住み、独自の文化を形成してきました。現在、日本に存在する大使館の1/3強が、広尾・麻布界隈に集中しています。この国際的な街広尾においてグローバル化及びダイバーシティの推進に取り組み、多様な人々と協働しながら新たな価値を生み出す学校を目指します。館長メッセージ 福原 孝明広尾移転100周年に寄せて

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