絵画コース山本 遥香 (高3)女子美で出会った人たちは皆、他人の個性や好みを大切にしてくれる人たちでした。知らないことにも興味津々で、人の好きなものを知ろうとしてくれる友人。考えたアイデアを受け入れて、自分のことのように真剣に考えてくれる先生方。自分を表現することが苦手な私でも、受け入れてくれる人たちがいることで、のびのびと制作活動をすることができたと感じています。その成長と感謝を伝えるために、自分の世界をいっぱいに詰め込んで生まれたのがこの作品です。今まで支えてくれた人たちに、それが伝わっていたら嬉しいです。デザインコース和田 さくら姫 (高3)工芸・立体コース竹内 栞生 (高3)女子美に入る前のただ絵が好きだった私はこの『好き』を一心に学んでいくことで『嫌い』に変わってしまうかもしれない怖さがありました。しかし女子美に入学してから3年間、美術を無我夢中で学べた毎日はとても楽しく新鮮で大変な経験も自分を大きく成長させてくれました。また女子美の友人は皆それぞれ自分なりの価値観や考え方をしっかり持っているということが私にとって衝撃的でした。女子美はそれを共有し合いお互いの世界観を広げ、自分らしさを構築できる素敵な空間だと思います。そんな空間で学べたことを本当に嬉しく尊く思っております。女子美での6年間は発見の連続でした。絵を描くことが好きだった私は、授業でさまざまな素材に触れ、多様な表現を学ぶ中で、物作りの楽しさを覚えていきました。女子美は、今までに出会うことがなかった自分の新たな「好き」を発見できる場所であると思います。また仲間と互いの「好き」を共有し、個性を認め合うことで、自分の良さや自分らしさも発見でき、自信もつきました。このような女子美での貴重な経験を通して、この作品を完成させることができたと強く思います。本当にありがとうございました。作品題名 発想の灯り素材 サイズ キャンバスに油彩F130 194.0×162.0 cm作品題名 つめる素材 サイズ 木に水彩10.0×130.0×70.0 cm卒業制作展 100周年記念 大村文子基金 〈女子美美術奨励賞〉 高等学校さとし大村文子基金は、大村智活動、制作・研究活動の奨励を主な目的として設立しました。付属生には、高校3年生3名(P5)、中学3年生1名(P8)に授与しています。名誉理事長夫妻の多大な寄附を基に、2000(平成12)年に女子美術大学創立100周年を記念して、在校生、卒業生の美術美術を通して自己実現を目指す生徒たちの作品を紹介します。作品題名 おかさな素材 サイズ パネルにアクリルガッシュF120 194.0×130.3 cm5卒業制作展東京都美術館で開催された卒業制作展「JOSHIBISION 2023」の作品から各賞が選出されました。ART GALLERY
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