は12ABCD学校長 桑田 達也 いま、私たちを取り巻く社会環境は、凄まじいスピードで変化を続けています。近年の科学技術の飛躍的な進歩は、当然、鉄道業界にも影響を及ぼし、ワンマン化やホームの安全装置といったAI、IoTはますます進化していくことでしょう。そのような予測不能な社会において、いつの時代も変わることなく求められているのが、「コミュニケーション能力」と「ホスピタリティマインド(=思いやり、おもてなし心)」です。いくら時代が変化しようと、人間の本質が変わることはありません。ビジネスシーンのみならず、あらゆる人間関係において「信頼」を築くためには、思いやりや相手を尊重し合う姿勢が最も重要なのです。 こうした絶え間なく変化する世の中に対応し、「社会に貢献できる人材」を育成することこそが、本校の使命だと考えています。そのために掲げる教育目標こそ『自律』『創造』『共生』――この3つの力を兼ね備えた人材を育てるべく、多彩なプログラムを設けています。 たとえば、文化祭や体育祭などの学校行事を生徒主体で運営・実行するのもそのひとつです。他者と協力しながら何かを作り上げるこうした経験は「協働力」を育むだけでなく、自主性や積極性、創造力などの力も養われていきます。 また、生徒たちの視野を広げるため、本校独自のキャリア教育にも力を入れています。まずは1年次から、オリエンテーションや各種講演会、マナー研修などを実施し、昭鉄生としての意識を芽生えさせるだけでなく、一社会人としての自覚も促していきます。社会の広さを知り、I・Yさんのコメント自分自身と向き合う中では夢や進路が変わることもあるでしょう。そこで生徒たちが見つけた夢を確実に実現させるため、2年次からは2つのコース・2つの類型を設け、希望の進路に合わせて選択できるようにしています。 なにより大切なのは、様々な経験や知識を生かして相対的に物事を分析し、確固たる意志を持って進路を選ぶことです。そのために、かけがえのない高校3年間で色々なことにチャレンジしてください。昭和鉄道はみなさんの挑戦を全力で応援します。パンフレットタイトルである「ともにかなえる」は、探究学習から生まれました。昭鉄の独自性が伝わるキャッチコピーを作ろう! というコンセプトに対して、クラゲの脚のようにつながった「こんなかも?」「あんなかも?」という複数の仮説を立て、こだわりのPointを意識しながら考えました。さらに様々な企業のキャッチコピーを調べて、分かりやすい表現やリズムを参考にし、何度もタイトル案を導出してようやく出来上がったのがこのキャッチコピーです。【担当班】I・Y / I・R / I・Y / O・K / Y・K / W・Rどうすれば中学生の方々の心に届くのか、みんなでたくさん話し合いながら考えました。一生懸命時間をかけて作ったものが、いざ形になったときはとても嬉しかったです。大変でしたがわくわくしながら楽しめたので、大きな達成感を味わうことができました。私たち、A組4班は、同じ目標を志す仲間と[ こだわりのPoint ]⚫「ともにかなえる」からは、同じ鉄道員という目標を持った仲間と共に切磋琢磨して叶えられるという、この学校の良さ「独自性」を知ってもらう⚫「ともにかなえる」を漢字にせず、ひらがなにすることで重々しいような印象を与えず、親しみやすくしている⚫全体的にシンプルなキャッチコピーにすることで、分かりやすく覚えてもらいやすいひらがなでおぼえやすいかも?組織(学校)のキャッチコピーを考えるという初めての挑戦は、プレッシャーもありましたが貴重な良い機会になったと思います。昭鉄の良さを伝えるために、考える過程で自分が通う学校をより詳しく理解しようとしたことで、新たな発見もありました。その想いが魅力的なキャッチコピーとして形になり、採用されたときには頑張ってよかったなと思いました。この探究学習を振り返ると、自分自身の思考の成長にも繋がったと実感しています。かも?14I・RさんのコメントSHOWA TETSUDO HIGH SCHOOL SCHOOL GUIDE 2025予測困難な時代だからこそ生徒一人ひとりの豊かな“主体性”を育みます。私たちが考えた学校のキャッチコピー教育目標の「共生」の共学校のキャッチコピーは私たちが作りましたどう決まったのか?作成班を代表してコメントをもらいました課題(仮説・コンセプト)の設定の課程
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