順天高等学校|デジタルパンフレット
16/28

少数山岳民族ラフ族の実験農場と子供寮、チェンマイ市のエイズ孤児施設やストリートチルドレンのシェルターを訪れ、経済発展から取り残されがちな人々の問題を自分のこととして感じとります。つぎに地方都市パヤオの公立高校を訪問して意見交換をします。最後にバンコクでは王宮の中にある王立Chitralada高校と交流してホームステイ。タイの多様な社会の現状を実感します。フィリピンで「子どもの感染症が多い」というデータを目にした生徒達は、「正しい手洗いの方法を楽しい歌を通して子どもたちに普及させ、感染症対策につなげる」という取り組みを考えました。杏林大学医学部衛生学公衆衛生学教室の谷口善仁先生をはじめとする専門家の助言を得て企画を立て、バキワン村の広場で実践しました。調査と実践の結果を論文にまとめて発表しました。要旨:フィリピンの子供の死亡率は日本の10倍に達する。文献調査により貧困を背景とする衛生環境と衛生状況の悪さが原因の一つであると分析した。経済的支援が必要な衛生環境の改善のほかに、意識改革による衛生状況の改善が可能であるという仮説を立て、手洗い歌による衛生教育活動を計画しパンガシナン州スアル市バキワン村で実践した。活動結果の事後分析により、衛生教育はその内容とともに伝え方が大切であるという結論を得た。マレーシア ボルネオ島サバ州にある認定NPO法人CFFが運営する『子供の家』と呼ばれる児童養護施設を拠点として現地スタッフと現地の子供たちと一緒に活動します。マレーシアでは外部資本のプランテーションによってアブラヤシ農園(パーム油)が森林破壊をもたらしている現状があり、『環境問題』や『SDGs』について学びます。また、無国籍児童のコミュニティ訪問や『子供の家』での活動を通じて自分の生き方・あり方を考える研修旅行です。長年の友達であるSt. Ives高校。英語のプレゼンテーションを聞いてもらったり、意見交換をすることで英語を活用する力を伸ばします。モンゴル赤十字の研修では、ロードセーフティーの英語の講義の後、各国の条件に合わせたアクションプランを考えました。講義で得た知識をすぐ活用することで理解が深まり、グループで話し合い様々な案を共有することで記憶にも残る、とても効果的な形式で深い学びの場でした。参加国の間の政治的なわだかまりも、同世代の交流を通し解決の可能性を感じることができました。私たちが国際的な友好関係を構築していくことが大切な事なのだと考えます。貴重で有意義な経験をさせてくれた両親への感謝を忘れずに、今後も頑張りたいと思います。タイ/バンコク・チェンマイマレーシア/サバ州オーストラリア/ブリスベンオーストラリア/シドニー[課題論文]フィリピンの衛生状況に対する提案と考察15JUNTEN HIGH SCHOOL参加者はアジア6か国から友好関係を構築していくことが大切研究成果手洗い歌の普及活動タイ/王立Chitralada高校マレーシア・スタディーツアーオーストラリア・シドニー/St. Ives高校世界に広が

元のページ  ../index.html#16

このブックを見る