聖学院中学校・高等学校|デジタルパンフレット
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〈中学〉情報の学び〈高校〉情報の学び2021年度より中学生は入学時にiPadを購入し、授業内外問わず様々な活用をしながらクリエイティブな学校生活を送っています。中でも情報にワクワクすることを目的としています。中学1年生の学校独自設定科目『情報プログラミング』や『理科探究』を中心にスキル・マインドセットを行っております。2022年度よりスタートしている「情報I」「情報II(STEAM)」では、新学習指導要領の内容に加え、IoT社会におけるデータサイエンスや今後活用が当たり前である生成AIなどの分野も実践しています。これらの学びが原体験となりスキル習得や論文作成へ発展し、毎年数多くの外部コンテストへも挑戦しています。その成果として、統計データ分析コンペティション2022「審査員奨励賞」、地方創生★政策アイデアコンテスト2022において『東北経済産業局局長賞』、2024マイナビキャリア甲子園「Innovation部門優勝」、ロボッチャ®ジャパンカップ2024「優勝」にもつながりました。学年の始めはスプレッドシート上の大量の数字に諦めモードであった生徒たちが最後には「こんなに本気になったのは初めて!」と目を輝かせながら取り組んでいました。情報はスキル中心の授業になりがちで、その分野に興味ある生徒しか主体的に授業参加しない傾向にあります。すべての生徒が「自分には関係しているんだ。〇〇だから学ぶ必要があるんだ」と思える仕組みやマインドセットが重要と考え、本校が大切にしているICEモデルを中心とした問いづくりをしています。情報の授業を通じて自分ゴト化し、「どうして学ぶのか」「何ができるようになるのか」「何がしたいのか」を考えて実践するところまでつながれば、授業の意味があるのではと思っています。実際、1年間の授業を通して、動画編集に興味を持ち、外部大会の参加やコンテストへの応募、ドローンの資格取得、ファブラボでの様々な活動で活躍が見られました。さらに、2022年度はカリキュラムマネジメントを行い、学校行事や教科横断型の連続性のある深い学びの相乗効果も得られました。「ニーズとチャンスが結びつくと、人はテクノロジーの傍観者ではなく主役になる」と私は考えています。このような形で今後も教科の枠に囚われず、様々な授業を展開していきます。情報科主任 山本 周Teacher’s Message14SEIGAKUIN JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

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