瀧野川女子学園中学校|デジタルパンフレット
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14100年に一度の大学入試改革実際に体験することを大切にする女子校劇的に学びを変えた、先端技術理事廣瀬 茂男東京科学大学 名誉教授極限環境ロボット(HERO)研究所 所長先端ロボット研究の世界的権威日本の創造教育の立役者福島原発の廃炉用ロボット、月面探査用ロボットなどを開発中紫綬褒章、瑞宝中綬章などを受賞理事近藤 和雄お茶の水女子大学 名誉教授 赤ワインが動脈硬化を抑制するというポリフェノールの効能を証明した第一人者元お茶の水女子大学 生活環境教育研究センター長 付属中学校校長元東洋大学教授元東京慈恵医科大学 内科医元防衛医科大学校 内科医 講師元国立健康・栄養研究所 室長評議員 齊藤 滋規東京科学大学教授 日本の大学教育におけるデザイン思考の専門家2015 年から東京科学大でデザイン思考関連の教育プログラムを主導東京科学大学  環境・社会理工学院 融合理工学系 エンジニアリングデザインコース 工学院 機械系 エンジニアリングデザインコース 環境・社会理工学院 技術経営専門職学位課理事・副校長山口 龍介東京科学大学大学院理工学研究科機械宇宙システム専攻にて、ロボット工学の世界的研究者の廣瀬茂男教授に師事文部科学省 大学教育支援プログラム GP旧帝大東工大 8 大学工学系コアリッションフォーラム平成 19 年度 東大・東工大合同拠点博士課程学生交流セミナー学生幹事団 代表博士後期課程在籍中の 2010 年に着任創立者山口さとるのひ孫近年、大学入試が大きく変わることが注目されていますが、なぜ変わるのかはあまり取り上げられていないように感じます。世界の大学は「ただ勉強や研究ができるだけではなく、実社会の仕事で世界を相手に活躍できる若者を育てて欲しい」と言う、企業からの切実な要望を受け続け、大きく変わりました。2010年、私は大学がまさに変わろうとする姿を目の当たりにしながら、その手前の中学高校を変えることができれば、若者の力をもっと引き出せるはずと考えるようになりました。そして、この教育改革と同じ目的で大正15年に創立された、独特の文化を持つ女子校が瀧野川女子学園です。「毎日学校に行って先生と友達に会うのが本当に楽しみだった」 「90歳を超えた今でも、瀧野川で習ったことを大切に守っているのよ」創立間もない頃に卒業した方々が仰っているこの言葉には、私たちの学校が100年近く大切にしてきた、学校の理想の姿が表れています。学校とは今まで出来なかったことができるようになる楽しい場所で、自分の将来の可能性がどんどん広がる場所だ、と私たちは考えています。学校で学ぶ目的は、一人ひとりの生徒が、 自分の納 得がいく幸せな人 生を手に入れること。そのために、 自分の好きなことや挑戦したいことを皆で見つけて、心を磨き、 将来の仕事へと結びつけていくことだ、と私たちは考えます。全ては、実際に世の中に出て、自分の納得のいく仕事に役立てるために学ぶことでもあるのです。「瀧野川の生徒さんなら安心して採用できる」学年トップは日本銀行が指定席で、名だたる大手企業の方々 から引っぱりだこであった高等実科女学校の精神と文化は、今も受け継がれています。中高生の中には、学校の勉強が何の役に立つのか疑問に感じている人も少なくないと思います。私たちの学校では、まず最初に、これから学ぶことが実際にどのように役に立つのかを学び、それから、どのように使うのかを学びます。紙の上の理屈ではなく、実際に自分の体を使って、体験することを大切にしているのです。時間はかかりますが、自分で体験して、納得して、本気で挑戦を始めた女子生徒の集中力と突破する力は、本当に凄く、日々 別人に変わっていくかのように大きく成長していきます。女子に特化した、私たちの学校ならではの大切な校風です。この校風と抜群の相性で、劇的に教育の形を進化させたのが、クラウドなど先 進 的な ICT 技 術です。2010年から改 革に取り 組み、2014年には教育の効率が2〜3倍に高まり、2018年には教室の黒板、ホワイトボードを取り去り、大型ディスプレイに切り替えた「黒板の無い教室」での第7世代教育 ICT を実現しました。先生と生徒がクラウド上でリアルタイムで双方向にやり取りをしながら、活発に議論する授業が、毎時間行われ、しかも、皆が本当に楽しそうに授業に参加している姿は、とても印象的です。そして、2025年からは生成 AI を利用した第8世代へ更に進化します。この先進的な教育 ICTと合わさり、私たちの教育を形作ってきた のが、東京科学大学(旧東工大)で培われてきた、新しい物事を 創り出す先進的な教育です。世の中にはまだ無い、けれど、皆が欲しがる新商品を創り出し、 クラスの仲間と「会社」を作って、販売し、ハワイで国際貢献してくる。中高生の時期は、仕事選びで最も大切な時期でもあります。高校2年生の終わりには、大学の学部学科を選び、将来働く時の自分の専門分野を選んでいるからです。その一方で、「仕事」や「会社」については、まだイメージがわかないことが多い時期でもあるのです。これを理解して、将来の活躍につなげるために始めたのが学校独自の必修科目「創造性教育」です。東京科学大学で培われた、手を使って、技術を応用し、新しい物や事業を生み出す教育手法と、シリコンバレー生まれの「デザイン思考」 など、世界最先端の事柄を実際に体験しながら学び取り、集大成 となる高校2年では、自分たちの「会社」を仲間と出資して作り、オリジナルの新商品を開発・生産し、実際に学園祭とハワイ大学 でのチャリティーバザーで販売してきます。仲間と自分たちの得意な部分を持ち寄り、不可能と思えるような、新しい挑戦を実行し、成し遂げる。世の中にはまだ無い新製品を考え出し、実際 に作って、販売する。この体験を通じて学んだことは、将来の仕事を考える大きな材料になります。そのうえ、欧米をはじめ、これから日本でも主流となる総合型選抜や公募推薦といった大学入試では、志望理由書や高校在学中の取り組みをまとめた ポートフォリオ、なにより大学教員との面接試験が重要になってきます。瀧野川女子学園で過ごす学生生活は、企業の採用試験に近いともいえるこれからの大学入試を突破し、将来国際社会で活躍し、貢献するための強力な武器となると確信しています。瀧野川の教育を支える大学人世界に貢献できる社会人を育てる

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