瀧野川女子学園高等学校|デジタルパンフレット
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真に国際社会に貢献するために本校の「創造性教育」によるキャリア教育は、創造性と起業家精神を身につけることで、これらの問題を解決し、若者が中高生のうちに、自分の仕事を創り出し、日本と世界を活性化させる心構え、考え方、能力を身につけることを目的としています。具体的には、人格形成にとって重要な中高生の時期に、段階的に、新しい価値、商品、仕事を生み出す力を身につけます。 そのためにプログラムの中で、デザイン思考、工学的思考、事業化思考等を具体的なテーマの中で用い、チームで手を動かし、試行錯誤を繰り返す中で、体得していきます。これらを先端テクノロジーを駆使し、効率的・実践的に、かつ楽しく学べることが本校の強みです。また、教科指導・生徒指導・進路指導についても同様の考え方で行っており、国際社会に貢献できる大人の日本女性として、望むキャリアを手に入れるための心構え、考え方、能力を養っています。この教育を受けた卒業生たちは、2021年度の大学入試改革初年度に、面接主体でキャリア計画と総合的な能力が主に問われる様になった総合型選抜において、前年比4倍の合格実績を記録しました。このことは、本校の生徒が、既に先進教育に取り組んできた大学の先生より高く評価されていることを示しています。2023年1月には、「キャリア教育優良学校」として、文部科学大臣表彰を受けることができました。この期待にさらに応えるべく、より一層のプログラムの充実を行っていきます。好きなことは世界を変える原動力なぜ好きなことなのか。なぜ女子校なのか。学ぶ目的とは、ペーパーテストで良い点を取ることでしょうか。学ぶということをもう少し広い視点で捉えてみましょう。学問とは、個人の関心から始まり、人類を幸せにする新しい価値を生み出す営みです。ただ答えがあっているかと言うものではありません。古来優れた科学技術の発見や、人文学的に普遍的な発見のほとんどが、個人の好奇心から導かれてきました。 それと同様に、実社会で有用な創造性と起業家精神の根本的な源も、一人ひとり異なる、興味であり、好奇心です。さらに 秀でた独創性は、その人ならではの強いこだわりや情熱から生み出されます。つまり、好きなことに思い切り挑戦することこそ、世界を変える原動力なのです。創立者山口さとる先生は、自らが女性の教育者であると同時に、創造性と起業家精神に富んだ起業家でした。私たちの学校には創立以来、女子生徒が穏やかで自由で開放的な時間の中で、自由に好きなことを考え、取り組むことができる女子校の中でも独特と言われる環境があります。そして面白いことを見つけた時に、皆で力を合わせて、とにかくやってみる文化があります。 生徒が面白い、凄いと思う事柄には、多くの人にとっても共感できる本質的な感動と、独創的な発想へとつながるアイデアが含まれていることが多いのです。これを自身も好きなことに打ち込み、学術的なトレーニングを積んだ学士及び修士であり、 女子生徒の発想や考えを引き出すことに秀でている、女子教育に特化した教諭たちが、生徒たちと一緒に挑戦し、引き出し、導くことで、生徒たちは新しい価値を生み出すところまで、自らの力で辿り着くことができます。その結果、女子生徒たちは自分の好奇心から始まり、学術的な思考を経て、世の中が望む新しいことへと辿り着く力と自信を手にしていきます。そして、瀧野川女子学園の授業で皆で楽しみながら鍛えている学術的な思考と、創造性と起業家精神とを手に入れることが、世の中をより良いものへと変えていくという確信を、生徒たちにもたらします。瀧野川の先生達は、生徒たちが前を向いて学ぶことに集中できるように、日々勇気づけていきます。決してダメ出しはしません。それは、教育ではない、と考えているからです。混迷の時代だからこそ、大切な大人の日本女性としての心の成長自分が好きでやりたいことと、世の中が求めていることを両立して仕事にできたら、こんなにやりがいのある人生はありません。 それで世の中に貢献し、人に喜ばれたら、これ以上幸せなことはありません。混迷を深める世界だからこそ、日本人が大切にしてきた幸せのあり方を受け継ぐことが、日本や世界に貢献する力になると私達たちは考えます。日本人の考える幸せとは、家族を大切に、自分も、周りの皆も家族のように真っ直ぐな心で力を合わせ、豊かで安心して暮らせること。そのために、一人ひとりが勇気を持って一歩踏み出すこと。様々な価値観が存在する国際社会だからこそ、日本女性が大切にしてきた、自分だけではなく、周りの人が皆気持ちよく事を進めるための心遣いが、真価を発揮します。「創造性教育」を含めて、全ての授業はもちろん、担任の先生と様々なことに取り組むLHR、学校行事、校外学習、クラブ、委員会活動、創立時から伝統の礼法、茶道、華道など、全てが大切な成長の機会です。先生とクラスメートと一緒に思い切り挑戦して、大人の日本女性としての心と力を育みましょう。04理事副校長山口 龍介東京工業大学大学院理工学研究科機械宇宙システム専攻にて、ロボット工学の世界的研究者の廣瀬茂男教授に師事文部科学省 大学教育支援プログラムGP旧帝大東工大8大学工学系コアリッションフォーラム平成19年度 東大・東工大合同拠点博士課程学生交流セミナー学生幹事団 代表博士後期課程在籍中の2010年に着任創立者山口さとるのひ孫文部科学大臣表彰「キャリア教育優良学校」

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