瀧野川女子学園高等学校|デジタルパンフレット
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高校1年 高校2年高校2年の「事業化実習」では、これまでの創造性教育はもちろん、人生で学んだこと全てを動員して、約15人1チーム で、資本金を出し合い、「デザイン思考」を使って模擬企業を設立します。マネジメント、マーケティング、製造、会計の役割分担を行い、学生生活を再デザインするオリジナルの新商品を開発し、自らの手で製作し、宣伝し、学園祭に 出店して販売します。その後、修学旅行にて、ハワイ大学マノアキャンパスでのチャリティバザーを主催し、売り上げを現地の教育基金に寄付して本業による国際貢献を行ってきます。年度末に向けて、事業を決算し、IR報告書としてまとめて、株主総会で会社を解散するまでを自分たちで行います。オリジナリティある全くの新商品をゼロから開発し、2日間の学園祭で、22万円を超える売上を上げ、現金成長率259%を記録した会社も現れる中、生徒たちは、チームで働くとは何か、個々の思い、個性と能力を引き出しチームで働くことの凄さ、株式会社とは何か、資本主義の面白さを 学びます。そして、実社会での起業に通用する創造性と起業家精神を体得します。また、この取り組みと並行して、 担任教員と共に、将来自分が、どの様な生活を、どの様な場所で、どの様な仕事をして、どの様な人生を送りたいかを、1年間かけて、じっくりと考え、キャリアビジョンへと繋げていきます。 高校3年高校3年「自分の人生をつくろう」では、教諭たちがファシリテーターとなって、これまでの取り組みを振り返り、生徒一人 ひとりが、将来どのようなチームで、どのように生き、何を成し遂げるために働きたいのかのキャリアビジョンを定め、そのために、大学では、どのような専門能力を身につけるべきかを生徒自らが考え、キャリア設計を行い、まさにこれらキャリア ビジョンとキャリア計画が問われる面接が主体となった新しい大学入学者選抜を勝ち抜き、望む世界水準の専門能力を身につけ、社会人となった時に、世界の中で日本を前に進めるリーダーとなる道を生徒たち自身が切り開けるように導きます。06高校1年になると、社会にどのように向き合うかを意識するようになります。この時期に、「デザイン思考」を実社会に向かって使いこなすべく、「商品企画コンペティション」で、チームで3つのプロジェクトに挑みます。まず最初の課題は、「通学体験を再デザインせよ」。自分たちが日々当たり前に行っていることを二手に分かれて、お互いに向かって取材し、掘り下げ、相手が、気がついていないけれど、本当は望んでいるインサイト(本音)を掘り出していきます。そのインサイトの中から最も興味深いインサイトを解決すべく、チームでアイデアを創出し、コンセプトを打ち立てます。提案するストーリーを組み立て、簡易試作品を創り、多くのユーザーに「体験」してもらいます。そこからのフィードバックをもとに何周も試行錯誤を続けて、まだこの世にはない、けれど、これが欲しかったと言わせるユーザー体験を設計、創造します。教員はファシリテーターに徹して生徒たちを導き、生徒たちは自分たちの手で、新しい価値の創造を行っていきます。こうして体得した「デザイン思考」を使って、二つ目の課題「学園祭を再デザインせよ」では、 実際に学園祭の企画を立案、制作、出展し、お客さまを喜ばせ、そして、最終課題「学生生活を再デザインせよ」では、日々の学生生活をより良いものに変える新商品を開発、試作し、試行錯誤を行い、全校生徒の前での商品企画 コンペティションに挑みます。な発想力と相手に伝える力です。瀧野川女子学園ではブレインストーミングやプレゼンをする機会がとても多いため、最初はアイデアが浮かばなかったり、恥ずかしくて意見を言うことを躊躇したりすることがあるかもしれませんが、徐々に楽しんで議論をすることができるようになると思います。また、この学校には無謀なアイデアだとしても、否定をせず、まずはやってみようとサポートしてくださる先生方がいます。たくさん失敗をできる学生時代だからこそ、ぜひ積極的に色々なことに挑戦してもらいたいです!商品企画コンペティション事業化実習自分の人生をつくろう2017年度卒業生・Sさん(国際教養大学卒業・大手総合商社在職)創造性教育として一番印象に残っているのは高校二年生の頃に行った、事業化実習です。独自の商品を生み出し、販売するというプログラムだったのですが、そこで、私は広報、製造、経理係を統括する社長のような役目を担いました。大変なこともたくさんありましたが、とても楽しかった思い出です。この経験をきっかけに自分でビジネスを動かすことに興味が湧き、現在は商社でトレーディングや事業投資先の管理を行っています。創造性教育を通して私が身についたと感じる力は、自由

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