15海外に目を向けることだけがグローバル教育ではありません。世界を意識するよりも、まずは自分がどんな存在であるのか、何を発信していけばよいのかを考える必要があります。一人ひとりの「個」を確立し、言語・国境・多様な価値観の垣根を超えて、「自分」を表現することができる。本校のグローバル教育とは、そんな「グローバルマインド」を育てることです。一口に「グローバル」と言っても、語学力だけでなくさまざまな知識や技術、そしてコミュニケーション力が求められます。STEAMでの取り組みも含めた複合的な学習体験を通じて、グローバルリーダーの素養を養っていきます。GLOBAL×STEAM国際協力プロジェクト高2「総合的な探究の時間」で取り組む国際協力プロジェクトは、世界で起きている問題を知り、問題解決の方法を探るPBL型の学習です。モザンビーク、グアテマラ、バングラデシュ、ミクロネシア、スーダンなど、普段あまり触れることのない途上国の諸問題をデータサイエンスの力を活かして調べ、解決案を考えるだけでなくその解決案を実行に移すことまでを通年カリキュラムとしています。教科の垣根を超え、専門家や企業の方のサポートも受けながら進めるこの取り組みは、毎年決まったシラバスに沿った授業というよりは、世界の状況によって常に変わり続ける「プロジェクト」です。ユネスコスクール聖徳学園の教育活動で目指す、国際的に活躍できる人材育成が認められ、2018年度にネスコスクールに認定されました。高2の国際協力プロジェクトは、この取り組みを実現化させたものです。ユネスコスクールのネットワークを活かし、自身の強みを国際的に発揮できる機会を数多く設けています。GLOBAL自分と世界をどうつなげるか
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