sesagMeSHOTOKU GAKUEN SENIOR HIGH SCHOOL 202306 聖徳学園では入学するとまず、一人ひとり自己紹介を行います。しかし、ただ名前を言って挨拶するだけではありません。たとえば「選択科目の音楽を選んだ理由」など、自分の考えを話してお互いを知ろうとするもので、最初から自己発信の場があるのです。現代文などの授業では、先生の解説を聞くだけでなく、自分で考える時間が与えられ、ペアワークをし、さらにクラスのみんなの前で発表をする機会があります。iPadに入っている手書きノートアプリMetaMoJiを使うと、自分の書き込みがクラス全員に共有されるため、見せる、見られることを意識した発信が、いつの間にか当たり前のようにできるようになっていました。 私は今、ヴィトゲンシュタインの『論理哲学論考』とパスカルの『パンセ』から、ドイツ哲学とフランス哲学の比較研究を行うという取り組みを進めています。きっかけは、自由参加の夏休み自由研究コンクールでした。昨年の夏休みの段階では自分の考えをまとめきれず、作品として提出することができませんでしたが、今年こそはきちんとした形で研究発表したいと考えています。 また、聖徳学園で世界に目を向け、SDGsについて考えたことで、もともと興味のあった日本の寺社仏閣について、それらには持続可能なものであるという視点が重要ではないかと考えるようになりました。このテーマについても学校の図書館やiPadを活用して調べたり、実際に足を運んだりして、アウトプットの準備をしているところです。幅広い人脈を持つ先生方が外部コンテストの情報を提供してくださるので、応募できるコンテストを見つけ、発表のチャンスをつかみたいと思っています。高校2年 M.I思考が発信に。発信が思考に
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